「STEAM」教育と micro:bit

前のブログで「小学校プログラミング教育」について書きました。
この教育方針の元となっているのは、欧米では2010年頃から実施されている「STEAM」教育です。
「Science」「Technology」「Engineering」「Art」「Mathematics」のそれぞれの頭文字を取った、科学・技術・工学・芸術・数学の教育分野を総称した言葉で、論理的思考力や問題解決能力といった能力を身につけさせることを目的としています。

 

このために英国BBSが「micro:bit」というシングルボードコンピュータを作り、2015年から英国小学生(5,6年)へ無償で配布し学習させています。

しかし実際のところ、Scratchで画面の上でネコを歩かせるプログラムは作れても、それ以上の発展はなかなか望めません。

 

本人がゲーム作家にでもなろうと思っていない限りは。

(左はScratchで作られたゲームです)

 

しかし、micro:bitは標準で各種センサーやLED表示機能

更には無線通信機能まで備えています。

 

そのため追加部品なしでも、子供自身の動作に反応したシステムを簡単に作ることが可能です。

 

基板が無くてもブラウザ上でシュミュレータが動きます。

画面上でサーボモーターを動かすことだって可能です。

 

例えば、
・暗くなるとLED光で幽霊出現
・電子コンパス
・イライラ棒
・相性判断
・電子サイコロ
・磁石と組み合わせる自転車速度計
・ストップウオッチ
・基板の傾きを使ったバランスゲーム
・腕に取り付けてパンチ力の測定
などなど・・・


作成例はこちらの本を参考にしています。

(Amazonで「試し読み」が可能です)

(この本は個人所有してます。最近行方不明・・・)

 

そして、プログラム作成のベースはScratchと同じ「ブロックエディタ」なのです。

ここでやっとScratchと結びつきました。

 

左の画面はボタンが押されると、ボタンに応じてA/Bの文字を表示し、端子をON/OFF(5V/0V)するプログラムです。簡単でしょう?

 

ということで、次からはいよいよメインテーマ(その1)「micro:bit」入門です!