今回からいかにもmicro:bitらしい実習に入ります。
最終的に「フォロ」というロボットを動かしますが、
micro:bitに書き込んだプログラムは「ピン」と呼ばれる端子を電気的にON/OFFして、フォロに指令を伝えます。
フォロはピンの電圧を読み取って歩行したり、内蔵する赤外線センサーから取得したデータをmicro:bitへ伝えます。
画像は販売元スイッチエデュケーション様から引用
マイクロビットの一辺には金メッキした数十本の端子が付いています。
端子は多くありますが、この実習ではこの中の太い「1」,「GND」の2本だけ使います。
この「1」番ピンは、プログラムで
・3Vの電圧をかける
・0Vの電圧をかける
といった動作を指定することができます。
ここがパソコンと違うところです!
この電圧を利用して「LED」を点灯させます。
※「GND」はグランドと読み、電池であればマイナス端子相当で、0ボルトとなる基準電位の端子です。
左が「LED(エル・イー・ディー)」の図で、長い足側にプラスを、短い方にマイナス電極を繋ぐと光ります。
大体3V程度の電圧で発光します。
ただし、そのまま電池を繋ぐと大きな電流が流れてLEDが壊れますから、「抵抗」を直列に繋ぎ、流れる電流の量を減らします。
micro:bitの場合「330Ω」程度を用いることが多いようです。
実際の配線図とプログラムです。
プログラムは100回点滅を繰り返します。
「ループ」群から「4回繰り返し」を100に変更
「高度なブロック」をクリックして
【1ブロック目】
「入出力端子」群から「デジタルで出力する」
端子番号を「P1」にし、値は「1」
「基本」群から「一時停止」、値は「500」に
【2ブロック目】
上記1ブロックを複写して
値を「0」に変更します。
これで、500msごとに3Vと0Vを交互に100回繰り返します。
実際の回路は「ブレッドボード」という半田付けが不要な部品を使って組んでいます。
マイクロビットの端子をワニ口クリップで留めると少々不安定で、ショートの危険性もあるので専用ソケットを使っています。
LEDが点灯した瞬間の電圧をテスターで測っている様子です。
これでデジタルピンへの出力実習は終了です。
同様に「圧電スピーカー」という部品を端子に繋ぐことで音楽を演奏したりすることも可能です。
1個100円程度