さて、アマゾン返品期限があるので取りあえずはベンチマーク用の船やフクロウを印刷してみたが、一応無問題だった。
が、昨今の天候は湿度が高くプラスチック素材「フィラメント」を室内放置すると劣化が激しく折れたものが本体内に残ると面倒である。(左上のリールが1kgのフィラメント)
なので、まずは100均ダイソーで300円で売っている密封プラ箱を使って防湿ケースを作ることにした。
3Dプリンタの先達は3Dプリンタ自体で自身のパワーアップ部品を作り出すのだが私はそんなスキルがない。
なので、相変わらずダンボー工作でやっつけ仕事
ベアリングはネットで買っていた物(177円)で、この上にリールを乗っける。
段ボール工作は手あたり次第で作れて無料、修正も接着も短時間にできて簡単といいことづくめ。
プロトタイプ作成には欠かせない。誰がやっても絶対3Dプリントなんかよりよっぽどか早い。
一応完成した台座をプラ箱の中へ入れてみる。
箱が正確な矩形ではないので、余っていた端材などを両面テープで仮止めして水平を出す。
ベアリングの軸は木工で使う8mm径のダボ
ちょっと太いので圧縮して細くした。
全体がちょっといい加減なので少し歪んでるが、何とかなる範囲だ。
箱の隙間にシリカゲルを排水口用ネットに入れてセット
チューブの引き出し口は専用の気密性があるアダプタ
防湿性のあるチューブを通ってプリンタまで送る仕組み。
ここまでで約5時間。3Dプリントの何倍も速い!
いい加減な作りだが長時間の印刷にも耐えている。
が、このリール台構造の弱点も見えてきた。
大きさの違うリールを購入した際は、曲率や幅が合わないなどの問題がある。
暫くこれで運用して、本格的なリール台制作にかかるのが吉
55年前小学校6年の時に断念した鈴が峯の立体地図作りを思い出し、検索すると国土地理院が3Dデータを提供しているではないか。
ネット上でも3Dでグリグリ動かせる。
速攻でダウンロード!
25年ほど前に1万円で、山行GPS(Mio168)用に地理院発行の3Dデータを1万円(だったかな)で購入したことを考えると隔世の感がある。
印刷用データを作成するフリーソフト「CURA」へ読み込ませ、大きさ、高さ倍率を変える。
20*20cmでそこそこの品質だと印刷に24時間以上もかかるので、とりあえず1/2サイズにした。
積層高さが0.3mmで充填率が25%となってる。
この時点ではその辺りがよくわかっていなかった。
(このプリンタの規定値なんだろう)
SDカードへ出来上がったファイルを入れてプリンタに読み込ませて、ボタンを数回押したら印刷が始まる。
印刷は2時間20分程度だった。
色は白だが、転写用フィルムへカラー印刷したのを張り付けると立派な総天然色地図になる。(参考)
じゃが小さすぎて迫力がないし、無駄に強固である・・・ 慣れてきて、少しワガママになってる。
翌日、15cm四方のサイズで再出力することにした。
今度は積層の高さを0.3mm、充填率を10%まで下げてみると、7時間程度の予想
フィラメントは27m / 81gを消費予定
費用は約226円+電気代(200W位とか)
印刷ミスが出ないかを見ながら、あれこれ記録やこのブログを書いている。
まだまだ時間がかかるので、散歩に出ます。
途中経過
山体内部は四角い構造材で強度を保っている。
すっと見ていても飽きない。
ちなみにこのプリンタの最大出力サイズは
210*210*205mm
7時間21分で印刷終了
全くミスなしで印刷できたので一安心
自作防湿箱内部でフィラメントも絡まずに済んだ。
一昔前の3Dプリンタの記事では、山体崩壊した(糸がこんがらがった状態)とか真横に割れたとか、とんでもなく苦労した記事が累々と横たわっている。
良い機種を選択したようです。
(実はまだ自作データの「オーバーハング」構造は未経験だけど)